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BRレガシィを貨物登録してみる

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    丸山 竜輝
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    @5yuim

久しぶりの投稿ですが、最近はウェブ関係とはうって変わって車ばかりに現を抜かしております。
その関係で先日3ナンバー車を貨物登録してきましたので、その方法等を書いていこうと思います。

貨物登録とは

まず貨物登録とはなんぞやという話ですが、自動車検査証(車検証)に用途という項目があります。ここの項目を乗用から貨物に変更して適用される税区分を変更しようというものです。
詳細な税制度に関してはここでの説明は省きますが、今回貨物登録した車両では下記の通り税金が変わります。(重量税, 自賠責は12ヶ月単位で計算しています。)

自動車税51,7508,800
重量税22,8008,200
自賠責12,70019,120
合計87,25036,120
差額0-51,130

上記の通りかなり安くなりますが、いくつかデメリットもあります。
大きなものだとETCの利用料金区分が普通から中型になり、料金があがります。ただこちらは年間差額5万円以上出るような使い方をしないかぎり問題はありません。もう一つが、車検が一年に一度になることです。こちらは年に一回検査手数料を払う費用が増えますが、たかだか2000円程度です。車検をディーラーやショップに預けている方もいるとおもいますが、日本車でしたらほとんどメンテナンスなんてしなくても車検はとおります。そもそもこの記事を読みに来ている時点で維持費を節約したい方だと思うので、維持費を抑えたいなら自分で整備道具を買ってネットで検索して車を維持するための最低限のメンテナンス方法ぐらいはぐぐりましょうそれができないならおとなしくディーラーの言いなりでお金を払いましょう。そのためのサービス料です。

貨物登録の流れ

車庫証明の取得

こちらは貨物登録には関係ないのですが、車両の名義を変更するのに必要です。
今回の場合下記書類を私が借りている駐車場の場所の管轄の警察署に提出しました。管轄警察署等は各県警によってホームページなどで公開されています。無い場合は直接電話して聞きましょう。

  • 自働車保管場所証明申請書(2通)
  • 保管場所標章交付申請書(2通)
  • 保管場所の所在図・配置図

上記3種類の書類は下記のページ内のXLSXファイルをパソコンで編集して提出しています。手書きである必要はありません。
保管場所証明申請手続

  • 保管場所使用承諾証明書

こちらに関しては要件(貸主、借主、契約日、契約満了日など)を満たしていれば駐車場の賃貸契約書等で可能な場合があります。
自分はいつも駐車場の賃貸契約書のコピーで申請しています。自分の契約書が使えるかどうかの確認は警察署に問い合わせてみるといいでしょう。

参考: 保管場所(車庫)の要件と使用権原書面

仮ナンバーの取得

今回通した車ですが、購入時にすでに一時抹消されていたため仮ナンバーを借りにいきました。こちらがないと車両を車検や車検整備のために回送することができません。
仮ナンバーを借りるためには自賠責保険の加入が必要なのですが、今回購入した車がすでに自賠責が切れていたため一か月だけ加入しました。貨物登録後に区分の違う自賠責になるため1ヶ月のみ契約にしました。こちらを通常通り24ヶ月等で入ってしまうと後ほど返金しなければいけない上に一部しか返金されません。
自賠責に加入したら最寄りの市役所や仮ナンバーの貸し出しを行っている支所等に向かい仮ナンバーの貸し出し申請を行います。このとき最大貸し出し期間が5日なので上記の車庫証明の発行と後ほど記載する事前審査が完了してから借りに行くのをおすすめします。

もし一時抹消等されている車両では無かった場合、一旦一時抹消をすることをおすすめします。理由としましては、自動車税等が月割りで返金される可能性があります。今回私の方では行っていないのでそのあたりの情報が知りたければ別途調べてみてください。

貨物登録の為の改造

貨物として認定される基準

まず自動車等はどのようにして用途ごとの検査基準を設けているかというと、国土交通省からの政令によって決められています。
道路運送車両法で定められているんじゃないのという疑問を持つ方がいるかと思いますが、道路運送車両法には大まかな内容しか書かれておらず、その内容の解釈などを別途政令で定めています。
時代によって自動車の技術などの入れ替わりは激しいのでこのような形態を取っているというのが建前ですが、結局は警察組織やNALTEC(車検を国から請け負っている組織)とよろしくやるための制度だと思います。
貨物自動車として検査に通すための基準は下記の様な内容になります。政令から抜粋して平易な表現に書き換えています。

  • 積載設備の床面積が1m2以上あること
  • 乗車設備の床面積より積載設備の床面積が大きいこと
  • 乗車設備の乗員重量より積載重量のほうが大きいこと
  • 物品を積み下ろしする開口部が縦横800mm*800mm以上かつ投影面積が0.64m2以上であること
  • 乗員と積載設備との保護仕切りがあること

※ 乗車設備とは2列目以降のことです運転席がある一列目は含みません

参考: 自動車の用途等の区分について(依命通達)

この政令に書かれていることの他NALTECが別途審査委事務規定というものを定めており、政令に書かれていない箇所に関してどう扱うかを明記しています。
国でも無い機関が勝手に法律、政令を解釈していいのかという疑問をいだきましたが、今はその辺への言及はやめます。
以下が貨物登録するにあたって追加の条件となる規定です。不要な部分はカットしています。

第 4 章 自動車の検査等に係る審査の実施方法
4-17 貨物自動車の審査
4-17-1 用途の判定
(2)乗用自動車(車体の形状が箱型、幌型又はステーションワゴンのものに限る。)として認証を受けた四輪以上の指定自動車等及びこれらの自動車に対し「指定自動車等と関連」に区分される並行輸入自動車の乗車人員の携帯品の積載箇所は、用途区分通達における物品積載設備とは判断しない。
ただし、車体の形状がステーションワゴンのもの(ステーションワゴン以外の自動車であるが別添 3「並行輸入自動車審査要領」6.2.7.を準用した場合にステーションワゴンと分類できるもの又は幌型の自動車であって座席後方の幌が車両の最後尾附近まであるものを含む。)に限り、後部座席等の取外し(座席定員の設定が複数ある状態で認証等を受けたものについて、後部座席等の取外しを行った状態のものと同様な状態で認証等を受けたものを含む。)又は床面への格納固定を行い、これによってできた床面及び当該床面と連続した乗車人員の携帯品の積載箇所については物品積載設備とするものとする。

上記を要約すると下記の様になります。

  • 箱型、幌型、ステーションワゴンの最初からついてる荷物置き場は用途区分通達における物品積載設備とは判定しません。
  • ステーションワゴンもしくは並行輸入自動車審査要領6.2.7.を準用してステーションワゴンと分類できるものは座席の取り外しや収納などをしてできたスペースと最初からあった荷物置き場を合計して物品積載設備とみなす。

実際の改造箇所

上記要件を満たすために今回行った改造を書いていきます。

  • 物品を積み下ろしする開口部が縦横800mm*800mm以上かつ投影面積が0.64m2以上であること

こちらに関してはメジャー等で計って800mm以上あれば概ね問題ありません。この時荷室の高さではなく開口部の高さなのに注意してください。

  • 積載設備の床面積が1m2以上あること
  • 乗車設備の床面積より積載設備の床面積が大きいこと
  • 乗車設備の乗員重量より積載重量のほうが大きいこと

今回は2列目シートの右側を倒した状態で固定し荷室面積を増やすことにしました。
政令の内容を読む限り固定をしなくてもいいように思えますが、NALTECの職員が言うには可動状態ではいけないようなので固定しました。
このように政令に書いてない範囲にかんしてはNALTEC側が常識的に考えてこうだよねっていうのを非公開で取り決めているようなので都度電話なりで確認してみるといいと思います。
個人的にはこんな恣意的な運用が民主主義国家であっていいものかとも思いますが、ここでそんなことを言っても仕方ないので節税のために従いましょう。
固定の方法ですが、自分の場合はヘッドレスト用の穴にボルトをいれチェーンを繋ぎ座席の下にある座面を固定するストライカーとそのチェーンをつなげて固定しました。普通に考えたらすぐに外せてしまいますが、固定されている箇所が隠れているので、わざわざ検査員は座面を外してまで中をみないので、大丈夫でした。

  • 乗員と積載設備との保護仕切りがあること

ここが最大の難関でした。自分の場合は100均なので売っている棚に使うような金網を買ってきて90度曲げて倒した座席の下に差し込みました。
検査を通す際検査官にボルトなどで固定していないと指摘されたのですが、その際自分はボルトで固定されていてもボルトを回せば外れるので構造的に優位な差はありませんよね?と返したところその検査官はブツブツと言いながらどこかに消え検査が無事通りました。
このようにNALTECが行う保安基準適合検査とは、検査官の恣意的な判断が多く検査当日は、実際の政令や理論をしっかり理解し検査官を言い負かせる様になっておいた方が良いです。
そもそもNALTECの職員は国土交通省政令とそれに沿った事務要領に従い職務をする必要がありそれら要領に無いもしくは逸脱した判断を各個人で行うことは権利の濫用になると思います。個人の解釈ですので、間違っていたら教えてください。

  • その他

追加でシートベルトを取り外しました。こちらも政令を参照すると外す必要がないように思えますが、常識的に考えて積載設備にシートベルトが付いていたらおかしいと思うので、外しましょう。

事前審査

令和元年10月1日からほとんどの車両で用途を変更する際に事前審査というものが必要になりました。

参考: 自動車技術総合機構からのお知らせ

こちらは審査の回答まで提出してから営業日換算で2週間かかります。先に提出したほうがいいです。
今回の場合新規検査にしたので下記のような書類を提出します。陸運局に行き検査ライン隣にある小屋で書類一式と書き方は教えてもらえます。審査完了は電話で連絡が来ます。

  • 新規検査届出書(第一号様式)(予備検査の場合は予備検査届出書)

下記からその1をダウンロードしてwordファイルを編集して作成します。その2はwindows用の専用アプリケーションを使って作成します。記入する内容は、重量分布計算書の内容を写していく形になります。
届出様式ダウンロード

  • 登録識別情報等通知書の写し
  • 外観の形状及び寸法(長さ、幅及び高さ)が明確に確認できる外観図又は写真
    • 横からの画像に車両全長を記載
    • 前方からの画像に全幅を記載
    • 後方からの画像に全高と荷室の全高と開口部の高さ
    • 自分の場合は上記内容でした。明確な規定があるわけではなく各事務所によって異なる場合があります。
  • 重量分布計算書
    • 自分の場合事務所にて穴埋め式の記入用紙をもらいましたが、明確に様式があるわけではないので事務所ごとに異なる可能性があります。
  • 保安基準各条項の技術的要件の適合性に関する書面
    • 自分の場合は事務所で渡された書類の穴埋めを行いました。通す車種や年式により使用する書類が異なるようです。事務所で確認した方がいいです。

この辺り上記の改造内容等に沿って記入します。時間があれば書き方に関して追記します。

検査当日

検査当日までに下記を予約しておいてください。混んでない時期であれば検査当日でも予約は取れます。というか当日にいくつか枠が空いて予約が取れる様になります。
自動車検査インターネット予約システム

当日の流れですが、大まかには下記のようになります。細かいところは陸運局ごとに違うと思いますので、省略させていただきます。

  1. 書類審査を出した検査ライン横の建物で審査完了書類を受け取る
  2. 登録事務所で先ほどの書類があることを説明し車検証を出し新規検査に必要な書類を貰う
  3. 税区分と自賠責区分が変わるためもし通らなかったら困るので税金と自賠責は後で払う旨を伝えて先ほどの窓口に書類を提出
  4. 通常の継続検査レーンで検査を受ける
  5. 新規検査用のレーンで車重などを量る(この際スペアタイヤを外しておかないと重量で通らないことがあります。)
  6. 自賠責と重量税また新規検査の場合は月割自動車税を支払い車検証を発行している窓口に提出
  7. 車検証を受け取りまた別の窓口でナンバープレートを受け取る(元々のナンバーが付いている場合は外してから)
  8. ナンバープレートを取り付けし封印をしてもらう

まとめ

今回節税するために貨物登録を行いましたが、そもそも現在の税制はあまり受益者負担になっていなのではないかと言うような疑問やNALTECや警察組織の思惑ばかりで本当に安全な交通社会に寄与できるような規制になっていないのではないかなどの疑問が私の場合は残りますが、その辺り皆さんはどう思われますでしょうか。
行政手続きや政治、法律のプロではないのでブログの内容や私の考えに間違いなどあるかもしれませんが、その辺りどしどしコメント頂けると助かります。